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2023年9月6日水曜日

US to Begin Sending Controversial Depleted Uranium Shells to Ukraine 英国に続き、米国もウクライナに劣化ウラン弾の引き渡しを開始

US to Begin Sending Controversial Depleted Uranium Shells to Ukraine

Peace groups have long campaigned for a ban on DU munitions

陳鸞(らん)壺助 on Twitter: "劣化ウラン弾 イラクに深刻な被害をもたらしたが。 同時に実は従軍した米軍兵士が帰国後。  妻が妊娠し、出産すると「奇形児」が続出した" / Twitter

M829A4 depleted uranium tank round

The Biden administration will, for the first time, send controversial armor-piercing munitions containing depleted uranium to Ukraine, according to Reuters.

The munition can be fired from US Abrams tanks, which are expected to arrive in Ukraine in the coming weeks.

The shells, which will come from US excess inventory, would be funded by the Presidential Drawdown Authority, which lets the president make transfers from US stocks without Congress' approval in the case of an emergency.

This follows an earlier decision by the Biden administration to provide cluster munitions to Ukraine despite concerns over the dangers such weapons pose to civilians.

If the US deploys depleted uranium shells to Ukraine, Russian President Vladimir Putin has threatened to retaliate with DU rounds—which are linked to birth defects, miscarriages, and cancer.

Depleted uranium is a byproduct of the production of fuel used in nuclear power stations. Its extreme density gives rounds the ability to penetrate armor-plating easily.

The use of depleted uranium munitions has been fiercely debated, with opponents like the International Coalition to Ban Uranium Weapons saying there are dangerous health risks from ingesting or inhaling depleted uranium dust, including cancers and birth defects.

Common Dreams has reported:

The U.S.-led NATO coalition that waged the 1999 air war against Yugoslavia also used DU munitions, which experts believe are responsible for a surge in leukemia in the region, both among the local population and foreign troops deployed in the war zone.

Peace groups have long campaigned for a ban on DU munitions. Last September, the United Nations General Assembly approved an Indonesian draft resolution urging further research of the "health risks and environmental impact" of DU weapons and calling for a "cautionary approach" to their use.

The resolution was approved by 147 nations. The U.S., U.K., France, and Israel voted against the proposal. 

 

**********

米国と英国は、コソボとイラクで放射性兵器(つまり核兵器)である大量の劣化ウラン弾を使用し、多大な被害を及ぼしました。 さらに今回、イギリスはウクライナに劣化ウラン兵器の引き渡しを決定し、劣化ウランの危険性を熟知しているロシアとの核戦争の可能性が高まっております。日本の被爆者団体も劣化ウランの使用に反対の声明を出しました。
(まったくマスコミは報じませんが・・・) 
そしてG7直前の5月17日、ツイッター情報によれば、英国によりウクライナに提供された、西ウクライナフメリニッキーにある弾薬庫がロシアの攻撃で爆破され、周辺のみならず、西側諸国へも放射能汚染が広がっているという!(これもG7関連ニュースで、日経が「ロシアが脅している」https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR19C9Q0Z10C23A5000000/と小さく報じた以外は、まったく報じられませんが・・・。)
そして今、米国もウクライナに劣化ウラン弾を引き渡し始めるという・・・
 
広島、長崎、コソボ、アフガニスタン、イラクに続く、さらなる放射性兵器(核兵器)の使用を許してはなりません。そもそも原発の燃料を作るために出てくる、劣化ウラン(U-238)という物質は、半減期45億年もあります。体内に吸入・接種するとなかなか出て行かないアルファ線とベータ線の高いU-238を原発稼働のために産出するすることが間違っています!ましてやウクライナ戦争で使用させるとは狂っています。危険を察知したロシアは核兵器を使う可能性までちらつかせています。世界の核戦争の危機が高まっています。今こそ、劣化ウラン弾を含む真の核兵器の廃絶を!核兵器につながる原発の世界的な廃止を求めます!!!
The U.S. and the U.K. have used large quantities of depleted uranium munitions, which are radioactive (i.e., nuclear) weapons, in Kosovo and Iraq, causing tremendous damage. Furthermore, this time, the UK has decided to hand over DU weapons to Ukraine, increasing the possibility of nuclear war with Russia, which is well aware of the dangers of DU. Japanese hibakusha organizations have also issued a statement opposing the use of depleted uranium. We must not allow further use of radioactive weapons (nuclear weapons) following Hiroshima, Nagasaki, Kosovo, and Iraq. DU (U-238), which is produced to make fuel for nuclear power plants, has a half-life of 4.5 billion years. It is wrong to produce U-238, which has high alpha and beta radiation levels that are not easily released when inhaled or inoculated into the body, for the operation of nuclear power plants! And to allow it to be used in the war in Ukraine is crazy. Russia, sensing the danger, is even flirting with the possibility of using nuclear weapons. The danger of a global nuclear war is growing. Now is the time for the true abolition of nuclear weapons, including depleted uranium shells! We call for the global abolition of nuclear power plants that lead to nuclear weapons!

 

2023年9月3日日曜日

関東大震災を体験した祖母の思い出と原発震災

 

 

 1923年9月1日、今から100年前に関東大震災は起き、10万人超の命が奪われた。私の父方の祖母は東京の浅草生まれ。(私の母方の祖母は福島出身)

東京が大地震に見舞われていた際は、祖母は中学生くらいだったと思う。そして私がこの話を聞いたのも中学生くらいの時。

祖母に聞いた話で忘れられない話がある。祖母の2歳年上の姉は当時、病気で入院中。火の手の迫る中、「死なばもろともです!」と勇敢な看護婦さんがボートに載せて一緒に避難してくれたという話である。残念ながら祖母の姉は直後に病弱のため命を落とした。16歳であった。祖母はこの時の立派な看護婦さんの事が忘れられないという。

記憶をたどれば、私が小さかった時、祖母は異様に地震を怖がっていた。ほんのちょっとした揺れがあっても、「地震だ!!!」と孫たちを抱きかかえて家具の下に隠れたことを記憶している。祖母の反応の理由を知ったのは、上記の話を中学に入って聞いてからの事だった。 

 


(1968年東京の亡き祖母と1歳のころの私。本の並べ方の乱雑さが自分と似ている)

 

すでに東京に大震災が起きてからすでに100年過ぎている。今ここで大地震が来たらどうなるのだろう?東京の街並みを歩きながらそう思うことがある。100年前でも10万人の死者、今起きたらもっともっとすごいことになるだろう。いや、なんといっても日本は原発大国である。日本では原発の事故が起きたら最も危険だろう。東京から百数十キロには茨城県東海再処理工場という福島原発からの放出放射能量をはるかに超える超危険な施設もあるし、青森県六ケ所村の再処理工場も膨大な放射能を抱えている。また稼働中の西日本の原発が爆発しても、偏西風によって東京も大阪も名古屋も放射能で覆われるだろう。西日本の原発は今も動いている。狂気の沙汰だ。

 

そもそも地震国日本に原発を導入するという行為が狂気の沙汰であった。原子力を推し進めた中心人物はGHQの選んだ茅誠司、日本学術会議の副会長として1952年に早くも提案。ちなみにその息子の茅陽一は、原発がCO2をあまり出さないから(大量の温排水で直に海を温めているのだが・・・)温暖化に良いとするIPCCの国内連絡会の座長を務めている。

1954年、原子力予算は中曽根康弘氏がビキニ水爆実験のあった直後にウラン235にちなんだ235億円を提出。茅はその後東大学長となり、国の最高学府で原子力を推進。

 56年原子力委員会初代委員長には、戦前の内務省上がりの正力松太郎氏が就任した。正力氏はCIAのスパイとして知られており、コードネームはポダム。科学はまったく理解しない人であったが、「日本の原子力の父」と呼ばれていると同時に、野球や仏教界の賞の名前に今も用いられている。

ひとつ忘れてはならないのは、この日本の原子力の父となる正力松太郎が、それ以前の内務省時代、関東大震災で流言飛語をわざと流し、6000人の朝鮮の方々が犠牲になったという話は有名。http://koukaishitsumon.blogspot.com/2013/11/do-you-know-matsutaro-shoriki-cia-code.html

さて、日本の原発第一号炉は茨城県東海原発で、英国製、当時イギリスの大手保険会社ロイズは、「原子力はいまだ未完成の技術、また日本は地震大国」ということで引き受けを拒否したという。

それでも原子力産業側は、事故があったときにある一定以上の損害は国すなわち国民が負担するというトンデモナイ「原子力賠償法」を国会で通過させ、第一号炉が東海村に岸信介内閣の際に導入されてしまったのであった。こうして日本には英国製、そしてそれ以降は米国製の原発が次々と導入された。私は一度反原発で外国人記者クラブの会見を行ったことがあるが、5,60人もの記者がいる中、英米人はただのひとりもいなかった。https://savekidsjapan.blogspot.com/2016/01/1954h-bomb-test-by-north-korea-please.html

 

ちなみに当時の試算によれば、東海一号炉は、16万kWで当時の平均的な大きさの原発に比べ6分の1に過ぎないが、それでも損害額は国家予算の2倍以上という数字がはじき出されていた。しかも死亡者にはひとりたった80万円余りの補償金で、晩発性の死傷者は数に入れず、そして子どもや赤ん坊、放射線の遺伝的影響も無視されていた。日本での原発50基以上、世界では400基以上が存在している現在。人類最大の財産である遺伝子を傷つけるという行為はこうして拡散されてきたのである。

 

2000年に筑波で行われた地震学会で、300人くらいの地震学者を前に、フロアから叫んで質問したことがある。「原発事故が起きたら国家予算の2倍以上かかり、また国土の4分の1以上が汚染されるという試算も出ている。この国民の命に直接かかわる問題を対処しないのか!」と。眠たげだった場内は、突然空気が変わり、騒然となった。当時地震学会会長の入倉孝次郎氏が「この問題は検討せねばならない」とコメントするに至ったが、その後何も特別行われた形跡はない。

 

日本や世界の存続の危機ともいえる原発と地震、放射能汚染の問題では、地震学会も、その他の関連学会も、学術界全体も早急に動かねばならない緊急課題であるのに・・・。

 

2008年TBSの報道特集でTV制作会社を通じ、「地震と原発」という番組を企画させてもらった。https://takenouchimari.blogspot.com/2020/08/2008.html 私の最も尊敬する地質学者の生越忠氏が(氏を20回以上訪ねたことを記憶している)、当時原発立地を認めてしまった活断層の権威、松田時彦氏を問い詰めるという秀逸なインタビューも含むもの。かなりの調べ物もしたので、東電によれば、20分ほどの番組で間違いは一つもなかったとコメントされたそうだ。 番組も好評で、TV制作会社社長には、「どうかこのような番組をあと20個くらい作り、国民の眼を覚まさせてほしい」と懇願したが、やはり無理という話だった。原子力村は強力である。事故の後でさえ、マスコミを完全にコントロールしている。


そして3.11は起きた。メルトダウンしているのは確実なのに、嘘の情報の垂れ流し。東北、特に私のもう一人の祖母の出身地、福島からは一人でも多くの子どもや妊婦に逃げてほしかった。考えられるすべての事はやってきたつもりではあるが、力不足を嘆いている。

 

「君はドン・キホーテのようだ」反原発になってから、こう称されることが時々ある。まったくその通りだと思っているが、こう批評する人は自分が置かれている立場を認識できていないのか、と正直、呆れてしまう。地震原発大国日本の危険性を憂慮し、自らの足元をどうにかしたいと思わないのか・・・。他人事では全くないのだ。福島の悲劇は明日は我が身なのだ。 


私自身は原発問題を知ってから、それまでのちゃらんぽらんな人間性が、かなりましになったと自負している。原発導入が起きたのは、それこそ私より前の世代の方々のおかげだが、事実を知ったからには、それを私より若い世代、次の世代に、伝え残すことが大人としての自分の責務と感じている。ドン・キホーテに見えようと見えまいと、それは取るに足らない些末なことだ。

 

原発問題を知った1999年以降、本当に自分の私的な生活を犠牲にして時には勢いよく活動してきた。東京で大震災に見舞われた威勢の良かった私の東京の祖母の血を引いているのだろう。祖母も突然どこかに出かけてしまう性向があると聞いていたが、自分も同じで国内外を飛び回っていた。(そういえば、祖母のお葬式に行ったら、祖母の弟が「姉の若い時と生き写し!」と驚いていたことがあった。)


今後もできることはやって行きたい。とりあえず、稼働中の原発はすべて停止するよう、防災の日の今日、声を大にして訴えたい!!!それは未来世代に対するすべての大人の責務である!!!


竹野内真理 


2023年9月1日現在、稼働可能な12基のうち10基稼働。

関西電力大飯3号機と高浜1・3・4号機・美浜3号機、四国電力伊方3号機、九州電力玄海3・4号機と川内1・2号機が稼働しています。

 

 

2021年9月3日のNew York Timesによる関東大震災の記事。