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2026年4月29日水曜日

核兵器反対だけでは不十分!原発および再処理工場の危険性をどうするのか!(戦争などとんでもない。日本は交渉不可の地震も頻発中!)

 4月20日、三陸沖でM7.7の地震が発生、この地震を受けて北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表された。この地域には泊原発に3基、東通原発に1基、大間原発1基、女川原発3基(2号炉が稼働中)、福島原発第一(4基)と第二(6基)と28基も原発がある地域だ。本来であれば、一刻も早く、廃炉作業を全原発で進めるべきである!

そして懸念されるのは、原発よりも構造が複雑で高レベル使用済み燃料や高レベル廃液を扱う青森県の六ヶ所村再処理工場である。再処理工場が事故を起こせば、大量の放射性物質が福島原発事故より広範囲に拡散し、環境への影響もさらなる長期にわたる。

東京からわずか120kmの茨城県の東海村再処理工場も、高レベル廃液が存在し、しかも海抜はわずか5,6メートルしかない。 こちらで事故が起こり、北東風が吹いた場合、東京にも放射能を含む大気が数時間で広範囲に拡散するであろう。

ちなみに六ヶ所村にある高レベル廃液量は、約200立方メートルで、福島事故での放出放射能のなんと約35倍、東海村にある高レベル廃液量は約400立方メートルでなんと福島の約79倍もあり、けた違いに大きい。(ちなみに六ヶ所村も東海村も両方とも、今回の北海道・三陸沖後発地震注意情報の対象地域に入っていた!)

仮にこういった施設が空爆など受ければ、福島事故の100倍クラスの放射能放出になるわけである。

しかも最も重要なのは、戦争に巻き込まれなくとも、日本の場合は、交渉の可能性がゼロの地震が頻発している。

 このような当たり前の事実を見ていくと、核兵器反対だけを訴えることが、特に日本においてはいかに不十分な理論であるか、必然的に分かるはずなのだ。

核兵器が悪なのは誰でもわかる。しかし、科学者も国民も、地震活動が活発な今、すべての原子力施設に反対の声を上げると共に、廃炉作業の迅速化、そして今ある使用済み核燃料と廃液のより安全な保管作業を直ちに行うべきなのだ。原発再稼働などとんでもない!何をふざけているのだ!命や環境をもてあそぶのも、いいかげんにしろ!と言いたい。

Xを含むSNS上では、いまだに反原発・反被曝に関する情報の拡散が規制されていて、広がらない。

敵も味方もない、環境やあらゆる命の根本となる問題だ。

将来世代と環境を守るため、立場を超えてすべての人々が訴えるべきである。

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話題はがらりと変わりますが、今年の3月、福島の原発事故後15年の時期に合わせ、5年ぶりにインタビューを受け、秀逸な記事を書いて頂きました。


 

 福島原発事故の12年以上前から反原発で活動していた私が、事故の翌年の2012年に秋田県に講演に呼ばれた際に、福島県の相馬市から息子さんを連れて避難されていたお母様にお会いしました。

 その時一緒にいた当時9歳であった少年が立派な青年に成長し、なんと北海道新聞の記者さんになっており、連絡をくださったのです!(心底感激しました!)

秀逸な記事を書いて頂きました。感謝しかありません。彼の連載記事は非常に好評で、来年も原発事故関連記事を書くことが決まったそうです。命と環境に最も関わる放射能の危険性を訴え続ける記者に今後も活躍してほしいです!!!

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ちなみに5年前は、福島原発事故10年記念日に共同通信の英語版の記者にインタビューを受けて(日本語ではなく)英語版のみの記事に掲載されました。

福島原発事故後に子供を連れて沖縄に来たばかりの時は、地元のマスコミからたくさん取材を受けて記事にもなり、地元TVに出たこともありました。

また朝日新聞の全国版にもカラー写真付きで掲載され、のちにアパートが特定され、放射能の影響をもみ消したい勢力からの嫌がらせの対象になったこともありました。

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2011年の原発事故の年には、沖縄に住むオーストラリアのジャーナリストに長文の英文記事を書いて頂いたことも!写真左端の親子は私と当時1歳の息子です。

母子で身寄りもなく、子育てをしながらの嫌がらせを受けながらの反原発活動、本当に大変な苦労でした・・・
 

 

 

 


 


2025年4月26日土曜日

「封じられた被ばく:トロトラスト患者 命の記録」 Danger of thorium internal exposure! Must Watch NHK program!

 Chernobyl事故39年目の前夜の4月25日、NHKが秀逸な番組を放送しました。

今も原子力業界は、トリウム原子炉だの、核融合炉だの、命と環境を危険に去らず技術を推進しようとしています。その動きに貴重な一石を投じる番組でした。1930年代から50年ころまで使われていた造影剤トロトラストの主成分であるトリウムはアルファ線を出し、飛距離が短かく外部被ばくは弱いですが、いったん人体に入れば、一生血管と臓器を被曝させ続ける危険な物質です。半減期なんと140億年でほとんど体外に排出されない物質。内部被ばくこそが問題なのです。

またこのトリウムが、原発産業推進のために、80年代から旧文科省の研究費で、トロトラスト患者を治療せずにデータを集めていたという事実を知って驚きあきれました。全国民に知って欲しい。あらたなトロトラスト患者が発見された慶応大学医学部にはこの問題に真摯に向き合ってほしいと期待します。

(と言っていたら、慶応大学医学部のトロトラスの患者についてのウェブページがあって良かったと思いました!)


放射線医学の歴史

図7. 血液細胞に混じって腫瘍細胞巣が認められる.

慶応技術大学放射線医学教室ウェブページ

http://radiology-history.online/history-thorotrast.html 

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 以下、NHK「封じられた被ばく:トロトラスト患者 命の記録」の要約です。

l  戦後80年、広島長崎の前に起きた大量被ばくの実態が明らかになった。

l  病気の早期発見のための造影剤のトロトラストは、およそ百年前に開発された。(外部放射線だけで自然界の10倍。内部被ばくはけた違いに大きいはず。)

l  1930年代から50ごろまで、日本人約三万人に使われた。

l  数十年後、投与した人がガンを発症、死亡したという報告が相次いだ。

l  しかし国は被害の全容を調べず、補償の対象を1%足らずに限定。内情を元官僚が始めた明かした。「トロトラストをやると、他にも波及して(補償の)歯止めが利かない」

l  2024年夏、未公開の資料668人分が長崎大学で明らかに。

l  人体に入れば、生涯にわたり放射線を放ち、血管もがん化させる内部被ばくのリスク。時代を超えて進む検証に、かつて補償に関わった医師や官僚は何を語るのか。

l  長崎大学資料保管室。精緻な記録、数も質も他に類を見ない貴重さ。

l  患者のカルテ、臓器標本など数千点。一度に浴びれば死に至る線量が測定された臓器の標本も(なんと74.3Gy!!)

l  1960年代からトロトラスト研究の第一人者が全国の大学病院から集めた資料が長崎大学の資料室にある。

l  現在は原爆被害の被害を研究してきた黒濱大和助教授らが引き継いで実態解明に。

l  黒濱「内部被ばくのリスクとベネフィットを正しく理解して発信していく必要がある。」

l  荒川治さんの母親、荒川五桃恵さんが資料群のカルテに含まれていた。1940年、18歳の頃、トロトラストを注射された。「倦怠感、だるい」と、時々入院していた体の弱い母親。72歳の時肝がんで、1週間ほどで急死。肝臓にクモの巣のように小さい癌がいっぱい広がっていた。「がんの原因をはっきりしたい。他の人もいるのだから」

l  1930年ドイツで発売されたトロトラスト。実物が東北大学に保管されている。主性分は、放射性物質トリウム。半減期は140億年でその間、放射線を出し続ける。

l  東北大技師、鍛冶光司氏「自然界の十倍以上の放射線が出ている。当時、造影剤としては最適だったのでしょうけれど」

l  投与していたのは、CTやエコー検査が導入される以前。

l  血管や臓器をうつすのに優れ、急性の副作用も少ない、画期的な薬剤とされていた。

l  日本に普及したのは、満州事変後に中国に進出していた1930年代。

l  戦傷者を中心に推定3万人に使用。

l  だが今回の調査で、民間人にも広く使われていたことが分かった。調査対象668人の2割129人が民間人だった。

l  ガンの手術、肋膜炎、黄疸、婦人科系の疾病、髄膜摘出手術、急性の副作用が少なく、造影剤のコントラストが良い薬剤。

l  30年が過ぎたころ、投与された人々に異変。千葉和子さん夫妻、父親がトラストを打たれた。三宅巌男、日本陸軍の上等兵だった。戦場で上半身を負傷し、傷の具合を見るためトロトラスト投与された。

l  三宅さんの語った音声「満州で私が投与された一号。売ってから弱っていた体全体。」

l  戦後、打たれた人がガンを発症、戦友会の間でも噂、それで知った。三宅さんも42年後、肝がん、8か月後に亡くなった。やっぱりかという感じだった遺族。何十年たってからなる。考えてみたらかわいそうだった。みんなこういったら、家族も大変だった。亡くなるのがわかっているんだもんな。

l  共通の症状が出た後の急死。たいがい8か月以内で、1か月以内が最も多かった。

l  国に救済を求める患者と患者の家族の手紙も長崎大学には残っていた。泣き寝入りして終わりが来るのを寂しく思う、40年も前のトロトラストによって命を取られたと思うと残念でならない、毎日涙に暮れている。

l  急死していく患者たちの体内で何が起きていたのか、調べる黒澤さん。黒い顆粒状の構造物がトロトラスト、百万人に一人以下のガンを50人以上が発症。血管の内部が癌化する血管肉腫。大多数が発見後半年以内に死亡。

l  トロトラストは発がんに影響。遺物を分解する肝臓などに沈着。ほとんど体外排出されず、生涯にわたって体内を強力に放射する。時限爆弾のようにダメージの強い放射線を出し続ける。

l  自覚症状の少ない肝臓でたくさん癌が出てしまう。患者さんにとっては発見されると治療するすべがない。

l  18歳の時に投与された荒川さんも剖検記録によると、Angiosarcoma血管肉腫だった。遺族:18歳からずっと放射線と付き合って生きていたのかというと、可哀そうになってくる。

l  旧厚生省は1977年に調査を開始、軍人のみで民間人は調査されなかった。補償の対象は246人のみに対し、しかも限定的な補償だった。

l  国の研究のトップだった清沢研道医師がインタビューに応じた。「沈着していても認定じゃないというというところがある。問題だね。」がんや重篤な病気を発症しなければ医療費を補償しなかったと打ち上げた。トロトラストの沈着は前がん状態。肝硬変も対象外。区切るべきではなかった。もっと面倒見てあげてよかった。だからそこで幅広く認定してあげたい。違和感があったんだろうな。

l  厚生労働省は限定の理由「わからない」と回答。補償対象は122人、3万人の0.4% 

l  元官僚が匿名で内実を初めて明かした「国家補償がどんどん上がっている」薬害スモン補償や被爆者援護など数多くの補償を抱えていた。補償の波及を恐れた国によって現状調査は封じられた。亡くなっちゃえば、わからない。

l  遺族:命よりも財政というのは冒涜です。

l  一方、国は原発推進分野で、患者のデータを使った研究を推し進めていた。1980年、旧文部省により始まったトリウム燃料に関する総合的研究。ウランに続く原発の新燃料としてトリウムを研究する目的。

l  研究者の一人として神代正道さん(病理医)が、トリウムの人体影響を調べるように命じられた。国の政策として大きな重要性。2億円で7年の研究、患者のデータのみ利用し、治療をしない、モルモット扱い。沈着がわかれば、腫瘍発生の危険度が増す、フォローアップしていれば助かった人があったかも。晩発障害の対応に問題。

l  トロトラスト患者研究は、原発の利益追求だったと知っていた遺族は誰もいなかった。

l  荒川さんの息子の治さんは最後語った。「原因と対応について、国としてきちっと説明してほしいと思います。人がたくさん死んでいるわけだから。」

l  2020年、新たなトロトラスト患者(87)の存在が慶応義塾大学医学部で明らかに。今もこの問題は終わっていない。

l  命の記録が示しているのは、リスクがわかった後も再び利益を優先する日本国の姿。戦後80年、利益を追い求める私たちへの警鐘だ。