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2021年5月1日土曜日

Special thanks to Kyodo News that covered me on 10th year after Fukushima accident 福島事故10年目に私を英文記事でカバーしてくださった共同通信さんに感謝

 I would like to extend my special thanks to Kyodo News that covered me on 10 Year After Fukushima Accident. (Maybe the first time I was covered by a Japanese media company after the ETHOS case.)

 https://english.kyodonews.net/news/2021/03/4f4dce2cf53d-feature-fukushima-nuclear-crisis-evacuees-face-unresolved-issues-10-years-on.html

 There were several interviewees in the article.  

 I really appreciate the reporter's excellent work!

Mari Takenouchi

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以下は記者さんからのご質問に対する竹野内真理からのオリジナルの回答です。

(日本語でやり取りしました)

 

1) 東日本大震災から、または竹野内さんが東京から避難されたから、今年で10年になります。当時沖縄に避難した際はどんなサポートがありましたか(また、沖縄を選んだ理由とは)?この10年間生活はどう変わりましたか?

 

沖縄県からは航空券や宿泊代、家賃免除という制度がしばらくありましたが、私自身は使っていません。ただ、福島の人たちに使って避難してほしくて、ツイッターでずっと発信していました。沖縄を選んだのは、もちろん原発がないからです。(大きな米軍基地が多数あるので、逆に原発は来なかったのではないかといううわさもあります)日本は4つのプレートの境界線上にあり、世界のM6以上の大地震の20%が生じる国であるのに、当時の政治家(国に予算を初めて原子力予算を計上したのは、私が刑事告訴を受けるきっかけとなったツイートに登場した中曽根康弘氏です)や十分に反対してくれなかった科学者らにより、日本国中に原発は建設されてしまいました。福島事故後の今でも九州や福井の原発が再稼働されていて、非常に危険です。沖縄以上に安全なところはないと考えますが、沖縄も危険度ゼロではなく、九州や台湾や中国の原発が危険と考えます。大気や海に国境はありませんから。

 

22014年にReporters Without Bordersに当時の目的は"save the children living in contaminated areas and suffering from thyroid cancer." https://news.trust.org/item/20140530160629-ltuu9) 現在もこの目的をメインに活躍されていますでしょうか?この活動の背景や現状を簡単に説明いただけますでしょうか?福島が後何年でまた安全に住めるようになると思いますか?

 

現在も、チェルノブイリ研究で有名なベラルーシ出身のバンダジェフスキー博士の翻訳などをしてこの目的をメインに活動しています。放射線の胎児への影響を明らかにし反原発で20年以上亡命中の医科学者です。放射線の子ども達への影響、また学術界が無視をしている胎児や将来世代への影響を今後も翻訳などを通して訴えていきたいです。ただし、ETHOS福島から刑事告訴を受けてから、私には人が近づかなくなってしまいましたので、表舞台ではなく、細々と一人でやっており、活躍と言えるようなものでもないと思います。

残念ながら、福島はもう安全に住める土地ではなくなったと思います。これは日本全国も同じことで、危険な使用済み核燃料が全国にあるということ、地震が引き続き置き続けていることからもいえることです。全国にある使用済み核燃料を乾式貯蔵にしなければ、日本全体が安全に住む場所ではなくなるでしょう。沖縄でさえも、台湾と中国がそのようにしなければ安全ではないでしょう。さらに青森県六ケ所村には福島原発の35倍の高レベル廃液が、そして茨城県東海村には80倍の高レベル廃液があり、地震地帯の近傍にあります。日本でさらなる大事故が起きれば、偏西風により汚染が北米やヨーロッパまでも到達し、半永久的に、北半球すべてが安全な場所でなくなります。

核開発や核実験、核施設の稼働により南極にいこうが北極に行こうが、全地球規模で放射線量は核開発時代以前と比べて上昇し、また小児がんの発生(小児がんの発生は寿命が伸びたことは理由になりません。)も増えてしまいました。これに対し、米国のケネディー大統領は、かつて大気圏内核実験禁止条約を批准しました。全世界で原子力施設禁止条約のようなものを批准しなければ、さらなる原発事故や日常的に放出されるトリチウムその他の放射性物質の環境中の蓄積により、世界は若い人々や将来世代にとって安全な場所でなくなると、真剣に考えています。世界中の人、官僚や学者、政治家が対処しなければならない喫緊の課題です。(そのためにはマスコミの方々の力が必要です。)

 

3)「私はエートス批判しだしてから、そして刑事告訴を受けてからさらなる嫌がらせを受け続ける中、国への質問状も書きました。」と2014年に書いてありましたが、現在もそのハラスメントが続いていますでしょうか?(http://maritakenouchiyoutube.blogspot.com/2014/03/criminal-accusation-by-ethos-by-mari.html )

 

以前は、本当に大変な嫌がらせを受けていました。嫌がらせ者の中には、無数の匿名の人々の他、弁護士や会社社長、学者も入っていましたから驚きです。白血病のブログhttp://savekidsjapan.blogspot.com/2014/01/blog-post.htmlを書いてからほどなくしてありましたエートス福島による実際の刑事告訴を筆頭に、「死ね」、「自殺しろ」、「沖縄の右翼に竹野内を殺させろ」「民事裁判で火だるまにしてやる」、「火事に気をつけろ」等、考えられない嫌がらせを受けてきましたが、まったく報じられなかったのは、やはり巨大な原子力産業の力があったからではないかと感じます。ただその後、この手の嫌がらせは2014年末くらいにある日一斉に止まりました。やはり内部告発通りにhttp://koukaishitsumon.blogspot.com/2014/10/20004000.html嫌がらせの司令塔があったのだろうなと思います。追記:ただし、20204月にチェルノブイリ森林火災についてFacebookで拡散していたら、おかしな友達申請が大量に来ました。(今回は、いかがわしい写真を送ってくる人々が主でした)チェルノブイリの子ども達が苦しんでいるときに、悲しいことです。

 

42013NY医学アカデミーでの演説によりますと竹野内さんが「20143月、私と息子は甲状腺の専門医に診てもらったところ、息子の甲状腺は正常でした(なんと安堵したことか!)しかし私の甲状腺は2倍に腫れており、橋本病に罹っていることがわかりました。」(http://maritakenouchiyoutube.blogspot.com/2014/08/mari-takenouchi-speech-at-ny-academy-of.html

竹野内さんと息子さんのご健康は現在いかがでしょうか?

 

31510時から11時、放射能雲が最も濃かった時間に東京の屋外におり、呼気による被曝を最も懸念しております。私も息子も3か月も体調を崩しました。息子はとりあえず元気ではあるものの、今でも時折、朝に痰を吐き出すのと、微量の自動車の排気ガスやたばこの煙にもひどく反応してせき込みます。空気の良いところにしか住めないような気がします。私の甲状腺の2つ腫瘍は、当時は2mmくらいであったのが、今は両方とも5mmを超えており、徐々に大きくなっています。甲状腺医によれば、今多くの人が甲状腺に腫瘍を持っているようです。また詳細は控えますが、他にも諸事情による身体的問題を抱えており、特に去年の9月末から体調不良が続いております。でも子供はまだ11歳ですし、働き続けねばなりませんし、活動も細々とでもがんばりたいと思います。

 

5)将来に東京に戻るか、別の都道府県・国に引っ越することは考えらますでしょうか?

 

考えておりません。1番目の質問でお答えしたように、他の都道府県は安全ではありません。2002年、私がIAEAに地震と原発の問題を訴えた時、IAEAの職員の一人が「日本全国の人々が原発反対の声を上げない限り、日本の原発は止まらない」「500万人の日本人が死んでもおかしくない」と語りました。http://savekidsjapan.blogspot.com/2013/05/open-questions-to-iaea-director-general.html?spref=tw一日でも早く世論が動き(そのためにはマスコミの方々の力が必須です!)、原発を止め、使用済み核燃料及び高レベル廃液を乾式貯蔵する方策を取らなければ、日本本土に住むことは危険です。福島でまた大地震がありました。なるべく近い将来にそのような対策が取られることを願っています。私自身は外国に住む金銭的余裕はないので、ずっと沖縄に住むと思いますが、息子は若いので、本人の意思によりますが、将来は日本国内に限らず、世界の好きな場所で働き、暮らしてほしいです。